今回のエントリーでは、接着細胞へのトランスフェクションのためのプロトコールを紹介します。トランスフェクションには様々な方法がありますが、その中でも市販のトランスフェクション試薬を利用する方法が、手軽で導入効率も比較的良いために、広く用いられています。現在、各社から多様なトランスフェクション試薬が販売されていますが、ここではRoche Applied SciencesのFuGENE6を用いた方法を紹介します。
FuGENE6を用いたトランスフェクション その1
FuGENE6の特徴と取り扱い方
まずトランスフェクションを始める前に、FuGENE6の特徴と取り扱い方について、しっかりと頭にいれておきましょう。FuGENE6を正しく取り扱うことは重要なポイントで、誤った方法で扱ってしまうとトランスフェクション効率を大きく損ねる可能性があります。
FuGENE6の特徴
・血清を含む培地中の細胞にも遺伝子を導入できる。→トランスフェクションの前に無血清培地へ交換、その後血清入りの培地へ再度交換という手間が不要。
・細胞毒性が低い。→トランスフェクション後に培地交換をする必要がない(=すぐ帰れる。これは意外と重要、笑)
トランスフェクション試薬というものは多かれ少なかれ、細胞に対してダメージを与えるものですが、FuGENE6は細胞毒性がかなり低いので、トランスフェクション試薬によるダメージが少ない”健康的な”細胞を観察することができます。そのため、細胞の生理機能を解析したり、安定発現株をとったりするのに適しています。ただし、導入効率はそれほど高くないため、高い導入効率が必要な場合は、他のトランスフェクション試薬も検討すると良いでしょう。
FuGENE6の取扱い方
・保存は2~8 ℃ → 培養室の冷蔵庫で保存
・使用する前には、しばらく(20分程度)室温で放置する。(FuGENE6を室温程度まで温めるため)
・FuGENE6はプラスチック容器に触れると、徐々に失活していくので、マイクロチューブ等との接触は最小限に抑える。当然、マイクロチューブに分注して保存などしてはいけない。
ここまで、FuGENE6の特徴と取り扱いについて説明してきましたが、プロトコールまで説明するとかなり長くなるため、続きは次回のエントリーとします。
FuGENE6を用いたトランスフェクション その1
FuGENE6の特徴と取り扱い方
まずトランスフェクションを始める前に、FuGENE6の特徴と取り扱い方について、しっかりと頭にいれておきましょう。FuGENE6を正しく取り扱うことは重要なポイントで、誤った方法で扱ってしまうとトランスフェクション効率を大きく損ねる可能性があります。
FuGENE6の特徴
・血清を含む培地中の細胞にも遺伝子を導入できる。→トランスフェクションの前に無血清培地へ交換、その後血清入りの培地へ再度交換という手間が不要。
・細胞毒性が低い。→トランスフェクション後に培地交換をする必要がない(=すぐ帰れる。これは意外と重要、笑)
トランスフェクション試薬というものは多かれ少なかれ、細胞に対してダメージを与えるものですが、FuGENE6は細胞毒性がかなり低いので、トランスフェクション試薬によるダメージが少ない”健康的な”細胞を観察することができます。そのため、細胞の生理機能を解析したり、安定発現株をとったりするのに適しています。ただし、導入効率はそれほど高くないため、高い導入効率が必要な場合は、他のトランスフェクション試薬も検討すると良いでしょう。
FuGENE6の取扱い方
・保存は2~8 ℃ → 培養室の冷蔵庫で保存
・使用する前には、しばらく(20分程度)室温で放置する。(FuGENE6を室温程度まで温めるため)
・FuGENE6はプラスチック容器に触れると、徐々に失活していくので、マイクロチューブ等との接触は最小限に抑える。当然、マイクロチューブに分注して保存などしてはいけない。
ここまで、FuGENE6の特徴と取り扱いについて説明してきましたが、プロトコールまで説明するとかなり長くなるため、続きは次回のエントリーとします。