培養細胞の凍結法にはいくつかの方法がありますが、今回のエントリーではセルバンカーを使用したプロトコールをご紹介します。
セルバンカーのメリット
・簡単。
・-80℃のディープフリーザーで長期保存しても、そこそこの細胞生存率が期待できる。
→自動供給式液体窒素保存容器が無い研究施設でも細胞を凍結保存できる。
デメリット
・DMSOと血清を使用した方法(次回のエントリーで紹介予定)に比べて、一般的にコストが高くなる。
→多量の細胞を凍結する場合にはあまり向かない。(リッチな研究室では問題ないかもしれませんが...)
セルバンカーを用いた細胞の凍結プロトコール
*ここでは、セルバンカー1を使用します。
1. 培地を取り除き、37℃に温めたPBS(-)で細胞を2,3回洗浄する。
基本的には、コンフルエントに近い状態(サブコンフルエント)の細胞を使用する。
2. トリプシン-EDTA溶液で細胞を剥離させる。(詳細なプロトコールはこちらを参照)
トリプシン-EDTA溶液で細胞を処理している間に、クライオチューブを用意し必要な情報を書き込んでおく。
3. 細胞の形状が丸くなり、ディッシュの底から大半の細胞が剥がれてきたら、血清入り培地を加えてトリプシンの反応を止め、ピペッティングにより細胞をバラバラにする。
4. 15 mLチューブに細胞を移し、1,000 rpmで5分間遠心する。
5. アスピレーターで上清を取り除いたら、細胞5x10^5~5x10^6個に対しセルバンカーを1 mLを加える。
6. ピペッティングで細胞とセルバンカーを混ぜ合わせたら、クライオチューブに移す。
7. -80 ℃のディープフリーザーで保存する。この時、ゆっくりと冷やした方が細胞にダメージが少ないので、液体窒素で凍結せずに、クライオチューブはそのままディープフリーザーに移すこと。
なお、クライオチューブをそのままディープフリーザーに入れるよりも、ラックごとキムタオルなどで包んでから、フリーザーに入れる方がゆっくりと温度が下がるので、より細胞に優しい。
ちなみに、凍結するときはゆっくりと凍結し、起こす時は素早く解凍するのが培養細胞の取り扱いの基本。
次回のエントリーでは、血清とDMSOを用いたより安価な方法について紹介します。
セルバンカーのメリット
・簡単。
・-80℃のディープフリーザーで長期保存しても、そこそこの細胞生存率が期待できる。
→自動供給式液体窒素保存容器が無い研究施設でも細胞を凍結保存できる。
デメリット
・DMSOと血清を使用した方法(次回のエントリーで紹介予定)に比べて、一般的にコストが高くなる。
→多量の細胞を凍結する場合にはあまり向かない。(リッチな研究室では問題ないかもしれませんが...)
セルバンカーを用いた細胞の凍結プロトコール
*ここでは、セルバンカー1を使用します。
1. 培地を取り除き、37℃に温めたPBS(-)で細胞を2,3回洗浄する。
基本的には、コンフルエントに近い状態(サブコンフルエント)の細胞を使用する。
2. トリプシン-EDTA溶液で細胞を剥離させる。(詳細なプロトコールはこちらを参照)
トリプシン-EDTA溶液で細胞を処理している間に、クライオチューブを用意し必要な情報を書き込んでおく。
3. 細胞の形状が丸くなり、ディッシュの底から大半の細胞が剥がれてきたら、血清入り培地を加えてトリプシンの反応を止め、ピペッティングにより細胞をバラバラにする。
4. 15 mLチューブに細胞を移し、1,000 rpmで5分間遠心する。
5. アスピレーターで上清を取り除いたら、細胞5x10^5~5x10^6個に対しセルバンカーを1 mLを加える。
6. ピペッティングで細胞とセルバンカーを混ぜ合わせたら、クライオチューブに移す。
7. -80 ℃のディープフリーザーで保存する。この時、ゆっくりと冷やした方が細胞にダメージが少ないので、液体窒素で凍結せずに、クライオチューブはそのままディープフリーザーに移すこと。
なお、クライオチューブをそのままディープフリーザーに入れるよりも、ラックごとキムタオルなどで包んでから、フリーザーに入れる方がゆっくりと温度が下がるので、より細胞に優しい。
ちなみに、凍結するときはゆっくりと凍結し、起こす時は素早く解凍するのが培養細胞の取り扱いの基本。
次回のエントリーでは、血清とDMSOを用いたより安価な方法について紹介します。