研究資金といえば、科研費ばかりに目が行きがちですが、実際には官民合わせて非常に多くのグラントが存在しています。科研費の採択率が27%程度と、さほど高くはない現状、やはり他のグラントにも積極的に目を向ける必要があるでしょう。とは言え、申請しようにも、そもそもどんな制度が存在するのかわからないという場合も多いと思われます。ここでは、各種グラントを網羅し、自分のテーマに合ったものを見つけられる情報サイトをご紹介しましょう。

それぞれのグラントには配分側の目的と趣旨があり、それと自分のテーマが合致した時に採択の可能性は明らかに高くなります。選択肢を広げ、自分に合った制度を探すために、これらのサイトを活用してみてはいかがでしょうか。


1.  Science Portal ファンド(研究助成)
http://scienceportal.jst.go.jp/funding/application/
科学技術振興機構(JST)が運営する総合科学情報サイト、Science Portalのファンドページです。官民問わず、様々な制度のファンディングや顕彰情報が掲載されています。検索機能が無いのがややネックですが、シンプルで見やすく、情報量も多いサイトです。こまめにチェックするという使い方が良いでしょう。

2.  コラボリーGrants
https://www.colabory.com/grants/
JSTからJDreamをはじめとする文献情報提供サービスを継承したジー・サーチ社が提供するグラント情報サイトです。
検索機能が充実しており、募集要項などから目的とする制度を探すことができるのが特長です。また、外部資金獲得に関するコラムなども充実しています。

若手研究者向け制度に特化したコラボリー/ビーツという姉妹サイトもあります。
http://www.colabory.com/beats/

3. グラント・スクエア
http://info-innovation.jp/
募集要項を検索することで目的の制度を探すことができます。また、登録によりメールで公募開始の通知をしてくれるサービスもあります。

番外編:クラウドファンディング
アカデミスト
https://academist-cf.com/
自分の研究テーマに適した制度が無ければ、自分で資金を集めてしまえということでご紹介するのが、こちらのクラウドファンディング・サイトです。比較的少額(数十〜3百万程度)ですが、ニッチな研究や役に立つかはわからないけれど、とにかく面白いとったマニアックな研究など、公的な競争的資金の審査で不利になりがちなものに向いています。
また、比較的少額でもインパクトのある研究が可能なテーマにも向いているでしょう。