3回のエントリーに渡って、プレゼンテーションの技法とコツについて述べてきましたが、聴衆を惹きつけるプレゼンに必要なことはほぼ全てカバーしたと思います。
これだけでも十分なのですが、プレゼンをさらに良いものにするためのtipsを最後に紹介しておきましょう。


1. みっちり練習しよう
まず認識しておいて頂きたいのは、十分な練習無しに良いプレゼンはできないということです。プレゼンの達人と言われるスティーブ・ジョブズでさえ、プレゼンの前には毎回徹底的に練習すると言われています。また、管理人の知る限り、プレゼン上手と言われる有名研究者の多くもプレゼンの練習にそれなりの時間を割いています。

プレゼンの練習はできるだけ本番に近い状況で行うことが望ましいのですが、少なくとも以下の2点は必ず実行しましょう。

・時間を測りながら練習する。(発表時の時間感覚に慣れるため)
・他の人に練習を聴いてもらう。

特に二つ目の「他の人に練習を聴いてもらう」は非常に重要で、自分では気付かなかったことを他者から指摘してもらうことで、プレゼンをブラッシュアップすることができます(一種のpeer reviewとも言えるでしょう)。どうしても、聴いてもらえる人が見つからない場合は、せめて声を出して練習するようにしてください。これだけでもかなり違います。


2. 他の人のプレゼンから学ぼう
良いプレゼン、悪いプレゼンともに学ぶべきところがあります。良いと感じたプレゼンであれば、その良かった点を自分のプレゼンに積極的に導入しましょう。また、悪いと感じたプレゼンは反面教師として、自分がプレゼンする際に、同じことをしないように気をつけます。
これまでに管理人が書いてきた内容も、多くの有名・無名研究者のプレゼンを聴いてきた経験に基づいています。


3. バリアフリーに配慮

自分では見やすいスライドを作っているつもりでも、一部の人からは見づらいスライドになっているかもしれません。というのも、色覚障害の方には、特定の色使いが認識の妨げになり、蛍光顕微鏡などの画像データを上手く認識できない可能性があるためです。この問題に関しては、こちらに素晴らしいパワーポイントがありますので、ぜひご覧になってください。
http://jfly.iam.u-tokyo.ac.jp/html/manuals/pdf/color_blind_J.ppt
こちらも。
http://www.nig.ac.jp/color/


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